最高裁第三小法廷昭和23年12月14日(建物収去、土地明渡請求)


裁判要旨

 一 債務者が弁済のため現金を債権者方に持参してその受領を催告すればこれを債権者の面前に提示しなくても、現実に弁済の提供をしたものとみるのが相当である。
二 債権者が予め弁済の受領を拒み、たとえ債務者が言語上の提供をしてもこれを受領しないことが明白な場合には、債務者は、言語上の提供をしなくても、履行遅滞の責を負わない。

事件番号

 昭和23(オ)44

事件名

 建物収去、土地明渡請求

裁判年月日

 昭和23年12月14日

法廷名

 最高裁判所第三小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 民集 第2巻13号438頁

原審裁判所名

 札幌高等裁判所

原審事件番号


原審裁判年月日

 昭和23年4月1日

判示事項

 一 弁済のための現金の持参と現実の提供。
二 弁済を受領しないことが明白な債権者に言語上の提供をしない場合と履行遅滞。

裁判要旨

 一 債務者が弁済のため現金を債権者方に持参してその受領を催告すればこれを債権者の面前に提示しなくても、現実に弁済の提供をしたものとみるのが相当である。
二 債権者が予め弁済の受領を拒み、たとえ債務者が言語上の提供をしてもこれを受領しないことが明白な場合には、債務者は、言語上の提供をしなくても、履行遅滞の責を負わない。

参照法条

 民法493条

全文

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA